西原理恵子の漫画「りえさん手帖」を読みました。
「毎日かあさん」が終わり、もう西原さんのエッセイ漫画も読めないのかな、と思ってたら、登場人物がほぼ同じで続編が出てきたわ。
西原さんもいろんなところで「今が一番幸せ」だと語っている通り、楽しくて幸せいっぱいな女の人生第2章を相変わらずのテンションで、いや、パワーアップして戻ってきたよ!
りえさん手帖 ほんとにやせた編の作品情報
作者:西原理恵子(1964年11月1日生まれの54歳)
出版日:2018年12月20日
価格:紙書籍版1080円、電子書籍版880円
連載:2017年10月2日より朝日新聞にて連載中
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りえさん手帖 ほんとにやせた編の感想
自分の人生を全部切り売り
この人は、人生切り売り系豪傑女性。
漫画家になるまでの若い頃の奮闘記は「上京ものがたり」で、
上京物語を描いた後の生活を「女の子ものがたり」で、
子供が生まれたら「毎日かあさん」を始めて、
高須克弥氏との交際の話は「ダーリンは70歳」シリーズで
そして現在のおばさんの日常を今度は「りえさん手帖 ホントにやせた編」で
見事なまでに私生活をまんべんなく切り売りしてるわ。父親の自死も、夫のDVもアル中も病死も、全部描いて金に換えたという女傑そのもの!
りえさんは今
20代は漫画家として売れるために全力で走り、30代は夫のDV夫と子供の世話に終われ、40代で夫の死を看取り、そして50代の彼女は今。。。
頑張るのやめたみたい。
(・∀・)イイネ!!
頑張るのやめてた上におばちゃんになって怖いものがなくなったもんだから、今まで以上に好き放題書き散らかしてる。
でも、彼女の豪快で豪傑な中に時々散りばめられたほろっとくる優しさや繊細さが、読者の胸にぐっとくるのよねぇ。
やっぱり子供が小さかった頃のネタにはジーンとするし
余計なことを考えないで心を楽にする方法も教えてくれてる
お母さんたちが頑張りすぎないで手を抜くことも呼びかけてくれてる
こういうの、疲れ果てちゃってる時に言ってもらえるとうれしいのよね〜。
もう子育てエッセイではないんだけど、子育て中の女性が読んでも勇気がもらえるエピソードが盛り込まれてるのがいいわ。
「お母さん」を終えた後の自分
私はまだ子育て中で、のんきなようで毎日いろいろと考えなきゃいけないことがたくさんある。
だから子供の世話が終わって「卒母」した後の自分のことなんて想像できない。子供育て終わったら、20年ぶりぐらいにお母さんじゃなくなるわけでしょ?
でも、その時にりえさんみたいに動物に囲まれて、子供とは友達みたいな付き合いになって、仕事もしてて、友達とも時々飲んで。。。なんて最高よね〜(о´∀`о)。(ついでに億万長者の彼氏もいて!)
卒母後の自分を楽しむためには、今を一生懸命生きることが大事なのね。頑張ったからこそ振り返った時に収穫がたくさんある。
りえさんはいつも女の味方
西原さんは作品の中でよく、女の悪口を描いたり攻撃したりするんだけど、根底にゆるぎない「女性の味方」という精神を持ってるわ。
▽”漫画に描く”という、彼女のやり方で女の子にしっかりとした生き方を伝えたり
▽女性たちに図太く生き抜く方法を教えてくれてる
実際は彼女は「何度生まれ変わってもおんなをやりたい」と言うほどに、女性の人生を愛してる。
女性として生きるって、けっこうしんどいことも多いじゃない。「いっそ男に生まれれば良かったわ!」なんて中島みゆきさんの「ファイト!」の歌詞みたいな気持ちになることもあるわ。
でもりえさんみたいな人が、女としての自分の人生を愛して豪快に突き進む姿を見てると、やっぱり女っていいね!って思えてくる。
りえさん手帖の中でよく描かれてる、女同士の語らいっていうのも女に生まれた特権だしね。男に生まれたらこんなにおしゃべりを楽しめないだろうし。
それに、若い頃はあんなに怖かった「おばさんになった後の人生」が、あの頃より全然楽しいっていう事実。
やっぱり女って楽しいわ。
タイトル通り本当に痩せたりえさん
彼女も万年ダイエッターの中年女性の一人。昔っから痩せない痩せない、何やっても太るって言い続けてきたけど、ついに痩せてた。
ジムに通って運動もしてる!
噂話に不幸話に、感動話に最後はダイエット。
「りえさん手帖ホントにやせた編」にはアラフォー女性の好きなものがてんこ盛りでした。おすすめです。
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