画像引用:映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』公式サイト
はじめに
原作漫画「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」の25年来の大ファンの私が、アマゾンプライムビデオで、実写版「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」を見ました。
私は好きな漫画の実写化に特に抵抗は無いタイプなんで楽しめたけど、残念ながらこの映画は多くの原作ファンに嫌われてしまったようで。。。
興行収入が10億円を下回ってしまい、当初予定していてた4部作に渡る続編が大頓挫中。
作品タイトルに思いっきり「第1章」って思いっきり書いてあるのに?!続編なし!?
そんなことってあるんですね。ジョジョですよ?日本の歴史的名作のジョジョですよ?(しつこい)
一体なにがダメだったのか、検証も兼ねつつレビューしていきまーす(о´∀`о)
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章の作品情報
公開日:2017年8月4日
年齢制限:なし
注意事項:性描写一切なし。ちょいキツめの暴力描写あり
時間:119分
おすすめ度:★★★☆☆
監督:三池 崇史(みいけ たかし1960年8月24日 )
画像引用:三池崇史 – Wikipedia
グロテスク暴力描写と言えばの三池監督。そして漫画の実写化も得意とする、言わずと知れた超有名監督。
【その他の三池作品】
▽殺し屋1:暴力描写がひどすぎて、カンヌではゲロ袋を観客に配ったという逸話アリ。
▽中国の鳥人:私の大好きな椎名誠氏原作、永遠のイケメン本木雅弘氏主演
「ジョジョの原作は読んだこと無いけど実写版だけ見る」っていう人はいるんですかね?原作を知らずに実写版を見ても全然面白くない可能性が高いです。
特に「スタンド」については予備知識無しでいきなりスタンドが登場したら「え、なにこれ?」ってなること間違いなし。
まだジョジョの原作を見てないなら、実写版を見る前に原作を読むことを強くおすすめします!
更に言うと、今回の実写版は第4章のお話ですが、初めてジョジョを読むならせめてPart3から読んだほうがよりわかりやすいです。もちろん第1章から見るのが一番ですよ。
更に更に言うと、Part3は大名作です。
▽私はこのセットを買いました。宝物のひとつです。
▽Part3はこちら
実写版ジョジョのあらすじ
美しい海辺の町・杜王町(もりおうちょう)に暮らし、見た目こそ不良だが心根は優しい高校生の東方仗助は、「スタンド」と呼ばれる特殊能力の持ち主。
仗助のスタンドは、触れるだけで他人のケガや壊れたものを直すことができるというものだった。
一見すると平和に見える杜王町では、このところ不審な変死事件が続発しており、一連の事件が自分とは別のスタンドを使う者たちによる犯行だと知った仗助は、町を守るために立ち上がる。
実写版ジョジョのキャスト
ジョジョファンなら一度は「実写版だったら、この役は誰で〜」 という楽しい妄想を一度はしたことがあるのでは?
一体誰が実写版のキャラを演じるのか楽しみですよね!
そしてこの実写版の出演俳優、めちゃくちゃ豪華!!
まずは主役から見てみましょう。
東方仗助役 山崎賢人
すんません、超豪華とか言っておきながら、ジョジョ役の人が誰だかわかりません。おばちゃん最近の若い子の顔がいまいち見分けつかなくて。。。
でも仗助のたわしみたいなリーゼントヘアもかっこよくキマってたし、演技もハマってて良かった!
▽原作の仗助
広瀬康一役 神木隆之介
こんな涼しい顔をした爽やかな青年が康一役っていうのはちょっと違うんじゃないでしょうか。
でもこの映画はイケメンしか出てないので、康一もいっそ康一もイケメンにしちゃえってことですかね。原作の康一は全然冴えないチビキャラ。しかも回を追うごとにどんどんちびになっていくっていう。
▽原作の康一はこれですから。いやこの表紙はDVD版で漫画の原作より既にだいぶかっこいい。これはアニメ版の康一くんですね。
空条承太郎役 伊勢谷友介
途中までずっと、GACKTが演じてるんだと思って見てたら伊勢谷君でした。尋常じゃないオーラだしてました。ミステリアスな雰囲気は演技しなくてももってそうです。個人的に伊勢谷くんのYouTubeチャンネルも好きでしたが、逮捕でチャンネル閉鎖されて寂しいです。
▽原作でも空条承太郎は最高にクール
虹村億泰役 真剣佑
ジョジョPart4原作の中で、私が2番目に好きなキャラクターの億泰(おくやす)。一番好きなキャラは記事のラストでお伝えします。
こういうバカでお人好しで情に弱いみたいなキャラが一人いるとストーリーが格段に面白くなるんですよね。特に友情物では重要なポジション。
しかしまゆげ三角に剃られても、昔の女子プロみたいなヘアメイクされてもなお、真剣佑のイケメン具合がまったく隠れてなかった。恐ろしきド級のイケメン。
▽原作の億泰。イイやつなんだよこいつが〜
虹村形兆役 岡田将生
意外にもこの岡田くんの虹村形兆が一番原作に近いはまり役だったと思いました。神経質な長男で、影があるやつ。
現実的には、兄が岡田将生くんで弟が真剣佑なんていう兄弟がいたら、街で評判になりすぎてまともに暮らせないはず。
アンジェロ役 山田孝之
山田君が杜王町の”アンジェロ岩”になっちゃうんですよ!今、日本で一番なんでもやれる俳優はアンジェロ岩もやれるってことです。
極悪アンジェロ役が悪かっこよくて素晴らしかった。
山岸由花子役 小松菜奈
原作ではかなりぶっとんだ元祖ヤンデレ女。きれいな女優さんでピッタリな役なんだけど、今作ではなんにも活躍しません。残念!
実写版ジョジョの感想
暴力描写は思ったよりライト
「暴力描写がだぁ〜い好き(о´∀`о)」な三池崇史監督の作品なだけあって、暴力描写がけっこう本格的。
でも、少年漫画が原作だし年齢制限がないことからか、ギリギリ小学生が見ても大丈夫かな?1年生にはちょっと早いかな?ってくらいにおさえてました。
一方性描写がゼロだから私的には子供に見せてもOKと判断しています。
なんでPart4を実写化したの?
やるならPart3じゃないですか?!と突っ込みたくなるのが原作ファンってものですよね。
なんでPart4が選ばれたのか調べてみたら、理由は「キャラクターが日本人で話の舞台が日本だから」。
たしかに。Part3はポルナレフとアブドゥルっていう強烈な外国人キャラがいますからね。日本語普通に話せてあの外見の俳優探すの難しいですよね。
しかも砂漠とか旅するしロケも日本だと無理かもしれません。
でも、テルマエ・ロマエだって顔の濃い俳優集めてローマ人だって言い張ったんだから、ジョジョだって適当な濃い俳優あつめて鳥取砂丘で撮影すればやれたと思うんですが。
町並みがキレイ!
映画の冒頭シーンで、ストーリーの舞台”杜王町”が出てくるんだけど、町並みがめっちゃ素敵なんですよ。こんな素敵な風景の街って、日本のどこにあるの?!
と思って調べてみたらスペインでした。
8/4公開の映画『ジョジョの奇妙な冒険』実写版のロケ地となったシッチェス。監督が世界中から原作の舞台、杜王町を探そうと思い立ち、辿りついたのがスペインのこの街だったそうです。シッチェスへはバルセロナから近郊線で約30分です。#シッチェス #ジョジョ映画 pic.twitter.com/3QaMgd1G18
— Spain in Japan (@SpainInJapan) August 1, 2017
てっきり長崎県あたりが町おこしにヨーロッパっぽい町並み作ったのかと思いました。映画の中では街を歩く人もみんな日本人だから、まさかロケ地がスペインとは想像してませんでした。
スペインでロケするなら・・・やっぱPart3でいけたんじゃないんですかね?!
それぞれのスタンドの見せ場
スタンドはどうすんのかな?って思ってたら全部CGでした。
確かに、スタンドの動きを生身の人間がしちゃったら、特撮ヒーローモノをさらに安くしたような感じになると思うから、CGが正解ですよ。
特に仗助の「クレイジーダイヤモンド」はCGと相性が良くて、母親の体内に入ったアンジェロを瓶の中に閉じ込めるシーンや、オラオラ攻撃のシーンなんかは見事でした。
でも、億泰のザ・ハンドはちょっと能力が分かりづらく見せ場が少なかったのが残念でしたね。
形兆のバッドカンパニーはトイストーリーみたいで個人的に一番好きです。
でもそれよりなにより一言言いたいのは康一のスタンドの件。
康一は普通の高校生だったのに、形兆に矢で打たれてスタンド使いになっちゃうんですよ。
康一のスタンドは「エコーズ」と言って、ACT1、ACT2、ACT3っていう、3つの形態でそれぞれ違った能力を使い分けるっていう能力を持ってるんですね。
しかし、一番最初に出現した時は卵の形なんです。
本当に卵。ぐりとぐらが森でひろったような大きな卵。その卵が孵化するところまでは描かれますが、活躍するシーンは残念ながら今作ではありませんでした。。
つまり、続編が無いということは康一君の見せ場はありませんでした。
映画館まで神木君目当てで見に行ったファンの子たちはがっかりしたかもしれませんね。。。
続編は期待できるのか
話のあちらこちらに、続編で拾う予定だった伏線がたくさんちりばめられてるんだけど、続編が頓挫したためにすべての伏線がただの謎で終了。
意味不明箇所がいくつも放置されっぱなしです。小松菜奈さんも全く活躍してないので続編でぜひユカコの変態ぶりをみたかったです!
あとは承太郎役の伊勢谷君が逮捕されちゃったのでもし続編をやるとしてもキャスト変更は免れませんね。そして前作からあまり時間が立ちすぎちゃうとキャストの方たちも歳をとって高校生の役は流石に厳しいはずだからキャスト総入れ替えになるのでは?
それって続編って言えるんですかね(;´д`)でも待ってます!
私が思う実写版ジョジョの敗因は2つ。
ジョジョ立ち不足
一つはみんな思ってるんじゃないでしょうか。まずはこれにつきます。
ジョジョが1回もジョジョ立ちしなかった。
ジョジョだけじゃなくて誰も、スタンドすらジョジョ立ちをしなかったんです。
キャスト達が無理な体制でジョジョ立ちしまくれば、絶対話題沸騰だったはずなないですか?ジョジョがジョジョ立ちしないなんて物足りなさが否めない。なんならジョジョ立ちを期待して見に行った原作ファンだって少なくないはず。
アホみたいだけど大事な要素なんです。ジョジョ立ちは。
重要なキャラが欠けている
もう一つはかなり個人的な見解かもしれませんが、 私がPart4のキャラの中で一番大好きな岸辺露伴先生が出てこなかった。
どうせ続編が無いんだったら、第1章にアンジェロ使わないで最初から露伴先生出しておけばよかったと思わずにはいられません。女性からの人気も高いんだから、超絶イケメンを使って露伴先生を出したら動員数何割か増えたはず。
続編の映画は実現できないなら、せめてテレビドラマの年末スペシャルとかでやってくれないですかね。期待してますよ!
【追記】
⇨その後NHKで岸辺露伴シリーズを高橋一生君主演でドラマ化しましたね。感激です!!
▽この人抜きでジョジョPart4は語れないでしょ?!
▽アマゾンプライムビデオの無料体験はこちらから
コメント
ニワカ?
まず、神木隆之介はジャニーズじゃない
そして、エコーズは映画内で羽化した
さらに、形兆のスタンドはレッド・ホット・チリ・ペッパーズではなくバッド・カンパニー
たぶんジョジョ実写が売れなかったのは映画見てないのにこういう事書くサイト主が沸いたせい。(ジョジョだし)