もう10年以上も前の話ですが、耳の横にあった大きなほくろを皮膚科で手術を受けて除去しました。その時の経験レポートです。最後に現在の経過写真もお見せします。
はじめに
私にはかつて、生まれたときから耳の横に大きなほくろがありました。
もうすでに除去してししまったので写真はなく、どのくらいの大きさなのか説明が難しいんですが、こちらのフリー画像の方の首のほくろがかなり近いです。
場所はこちらの画像とは違い耳のすぐ横だったのですが、大きさ、出っ張り具合はこのくらいでした。
しかもちょっと盛り上がっててイボっぽいうえに毛が生えてくるやつだったんです。自分ではとても気にしていて、大きなコンプレックスの一つでした。
髪を束ねたり、耳にかけたりするたびにいつもほくろの存在が心に引っかり、少女の頃から密かに「いつか大人になったら絶対に取るんだ!」と心に誓っていました。
ほくろ除去に選んだ皮膚科
そして大人になって数年が過ぎたある日、ほくろを取りたい衝動が最高潮に盛り上がり、ついに除去することに決めました。
インターネットで検索し、当時勤めていた会社からほど近い日比谷にある皮膚科に予約を入れました。
▽その皮膚科がこちら。有楽町皮膚科
日比谷の駅のすぐ目の前にあるビルに入ってる皮膚科で、現在も開業中です。
「そのほくろ、がんになるかも」
電話で予約をした日時に皮膚科へ行き、まずは問診。皮膚科の先生にほくろをよく見てもらいました。
するとそこでお医者さんにこんな意外なことを言われたんですよ。
「このほくろね、ほっといたらガンになるかもしれないね。切って取っちゃいましょう。」
「がん」とは。予想してなかった発言に一瞬たじろぎましたが、同時に嬉しさもアリました。
なぜなら、ほくろを除去することに正当な理由が見つかったからです。病気でもないのに顔にメスを入れるのは美容整形と同じだと思ってたんですね。生まれ持った顔が気に入らないから直す、ということに実は抵抗を感じていました。
しかし皮膚科医が「がん」予防のために取ったほうがいいと言うならもう罪悪感を感じる必要はなくなりました。これで大手を振って、迷うこと無くほくろを除去することができます。
初診からほくろ手術予約まで
初診で皮膚科医からのほくろ除去の許可がおり、そのまま手術日を予約しました。初診でその場でサクッと除去ではなかったです。
手術当日は特に食事の制限など何もなく、とにかく行くだけということ。あ、もちろん飲酒して来るとかは絶対にダメですよ。
手術の方法は、小さくて出っ張っていないものなんかは炭酸ガスやレーザーでサクッと取っちゃうらしいんですが、私のは直径5ミリを超えていたし出っ張ってるし毛も出てるし、ということで切開に決定。
ほくろの部分をほじくって取るのかと思ったら、周りごとアーモンド型に切り取って縫い合わせる方法でした。
▽このように。
はっきり言って怖いですね。切り取るわけですから。体の一部を。念願のほくろ除去のためとはいえやっぱり怖かったです。
ほくろ除去手術中の様子
手術当日は仕事を定時で上がり、そのまま皮膚科へ行きました。クリニックについたら、すぐに手術開始です。
耳の横だし、座ったままザクッと切るのかなと思ったら、ちゃんとベッドの上でした。
手術する方の耳を上にして横になると、顔全体にカバーをかけられて何も見えない状態に。
そしてまずはほくろとそのまわりに麻酔注射。そんなに痛くないですが、何本もブスブスと刺されて少し(^Д^)プギャーとなりました。でも大した事ないです。
麻酔注射後は数分置くとすぐにすぐに切除が開始されました。
これで生まれてからずっと一緒だったほくろともお別れです。さようなら!
いざ、入刀。
切ってる最中は、もちろん何も感じないんですが、サクーっと皮膚が切られている感覚はあり、時々耳の周りがヒヤッと冷たく感じました。あの冷たい感じはおそらく血だったんだと思います。
切除するまでの時間はわりと長く感じましたが、痛みは全く無いので大丈夫でした。
でも以外なことにここからがかなり辛かったです。
切除したので次は縫合なんですが、ほくろの位置が耳のすぐ横だったもんで、縫っている音がめっちゃよく聞こえるんですよ。
針を皮膚に「プツッ」と刺す音、糸が皮膚と肉を「ツーっ」と通る音。それが何度も何度も繰り返されるんですが、これが恐怖でした。リラックスを心がけましたが、手に汗をびっしょりかきました。
そしておそらく傷が残らないように多めに丁寧に縫ってくれてるから、縫合時間が長く、何度も何度も「プスっ、ツーっ」の怖い音を聞く羽目になりました。
手術後の経過と手術にかかった費用
手術は全部で30分ほどで終了という、思っていたよりあっけないものでした。
ほくろを切除した部分にはガーゼを貼られていたので、直後の状態は見ていません。
術後の痛みはまったくなく、痛み止めと化膿止めの薬を処方されてその日は終了でした。もらった痛み止めはクリニックを出た直後に1錠飲みましたが、その後は痛みが出ることもなくそれ以上は化膿止めだけを飲み切りました。
手術にかかったお金は15000円ほどでした。初診の時に別途かかっているので、この金額は手術の費用だけの金額です。
そして1週間後、抜糸のために再び病院へ行き、異常がなければ糸を抜いてそれで終了。
こうして幼い頃から悩んだほくろはこうしてあっけなくなくなりました。
手術跡とほくろがなくなった感想
5ミリほどのほくろを切除するのに切開したのは1.5センチほど。11針縫いました。
術後の跡半年くらいは傷が生々しくて痛々しかったんですが、当然だけどそこにほくろはもう無い。気持ち的にどっちがいいかというと、
縫い傷>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ほくろ
それはもう、控えめに言って最高でした。
たった一つのちっぽけなほくろですが、ずっと心の軽い重荷になっていたものがなくなって本当に最高ですよ。これでたぶん嫁にも行ける、そう確信しました。
本当に、本当にやってよかった。長年くすぶらずにとっくに取れば良かったです。
10年以上が経過したほくろ除去跡の写真
それでは論より証拠。あの時の傷は今、どうなっているかお見せしましょう。
まるで囲ったところがほくろの手術あとです。
なにか、うーっすら見えますね。よく見たら、そう言われてみれば。。。くらいの。
誰もこんな至近距離で私の顔を見ることなどないですし、自分自身もよく見えない場所なので、この場所にほくろがあったことなどすっかり忘れて生きています。
ちなみに、右と左を比べてみても、手術跡は完全にわかりません。
上の写真が手術跡、下の写真は最初から何もない側
全然違い、ありませんね?手術は大成功でした!大満足です。
ほくろを気にしていたのは実は自分自身だけだった
ほくろを除去したあと、小学生の頃から付き合いのある友達にほくろの除去手術をしたことを話したところ、私は彼女に言われた一言に衝撃を受けました。
友達「は?ほくろなんてあったっけ?」
えっ(;´Д`)
自分自身は長年悩んであんなに気にして、ついに除去に成功して人生が変わった!とまで思っていたのに、長年一緒に過ごしていた友人はそのほくろの存在に気がついてもいませんでした。
意外とそんなもんなんですね。誰も人のほくろやコンプレックスなんて見てもないし気にもしてない。
気にしてるのは自分だけ。
そんなもんです。顔にでかいほくろがあっても何の問題もなく生きていけます。
それでも、私はあの時思い切ってほくろの除去手術を受けたことを今でも本当に良かったと思っています。
もしほくろを取りたいけど迷ってる人がいたら、ドカンと背中を押しますよ。
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