ヴィゴ・モーテンセン主演の映画「グリーンブック」を見てきました。
映画を見終わった今、ポスターの2人を見るだけで目頭が熱くなる。
これがモデルになった人物が実在していたし、ストーリーも実話を元に作られてるっていうんだからさらに感動が大きくなるじゃない。
【グリーンブック】
原題:Green book
年齢制限:13歳以上
時間:107分
性的なシーン:直接的な表現はない
日本公開予定日:2019年3月1日(金)
映画グリーンブックのあらすじ
まずタイトルの”グリーンブック”ってなんのことかと言うと、その昔アメリカで黒人差別がすごかった時代に、黒人が利用できるホテルの案内が書いてあるガイドブックが「グリーンブック」って呼ばれてたのね。
これを知っておくと話がスムーズに入ってくるわ。
▽こちらがグリーンブックの表紙。すごい差別用語がドドーン!
引用:黒人ドライバーのためのグリーン・ブック – Wikipedia
映画の始まりの舞台は1962年のニューヨーク。当時のアメリカは、国をあげてのバリバリの黒人差別社会。
そんな中、カーネギーホールの上階のアパートに住んでる黒人の天才ピアニストのドクター・シャーリーが、タフで下品なイタリア移民の白人トム・リップを、コンサートツアーの運転手に雇うことにしたわ。
おっさん2人は”グリーンブック”を手に、差別の巣窟である南部への旅をスタートさせた。
黒人で上品でピアニストのドクターと、白人で下品でクソなまってる荒くれのトム。
2人の旅はいかに!
グリーンブックの出演者について
出演者は2人だけ覚えておけば大丈夫。ほぼずっとおっさん2人の話だから。
主役のトム・リップ役:ヴィゴ・モーテンセン
悪そうな風貌ね〜!ガタイもよくて腹も出てる。と思ったら、役作りのために14キロも増量したんですって!
Wikipediaの写真はめっちゃイケメン!現在60歳です。未婚です。アラフォー女性の皆さんチャンスです。
劇中ですごいなまりの英語喋ってたから、てっきり外国人(イタリア人?)俳優使ってるのかと思ったらおもいっきりアメリカ人だったわ。
ヘタな英語がうますぎる。
それもそのはず。彼、英語の他に、スペイン語、デンマーク語、フランス語、イタリア、スウェーデン語、ノルウェー語の7カ国後を話せるらしいわ。
なにそれド天才じゃない!
ロード・オブ・ザ・リングの「アラゴルン」役にも出演していた有名な俳優さんです。
そして
▽トム・リップのモデルになった人物はトニー・リップ氏。
実際にドクターの運転手を努めた後、スカウトされて俳優になって、ゴッドファーザーにも出演してるわ。破天荒な人生ね!
もう一人のおっさんは、ドクター・シャーリー役のマハーシャラ・アリ氏
清潔感が漂ってる。めっちゃピアノ弾けそうな雰囲気してる。
映画の中で、アリ氏はすごく大きな手で素晴らしいピアノの演奏を奏でるんだけど、本当に弾いてるようにしか見えなかったわ。
海外サイトによるとアリ氏は役作りのために1日3時間を2ヶ月間、プロの指導の元練習したらしい。
映画見たらわかるけど、ピアノに座った姿が完全にピアニスト。間違いなくアリ氏は天才エアピアノ奏者よ。絶対に、弾いてるって騙されるから。
アリ氏はこの映画グリーンブックで「ゴールデングローブ賞助演男優賞受賞」と「フェニックス映画批評家協会助演男優賞受賞」を受賞してるわ。
このまま行くとアカデミー賞もとるって言われてる。
こちら
▽ドクター・シャーリーのモデルになった人物ドン・シャーリー
実際にカーネギーホールの上階のアパートに50年間も暮していたらしいわ。それだけでもレジェンドよね。
映画グリーンブックの感想
まずね、トムがずっとタバコ吸ってるから。朝起きたら一服。仕事中でも一服。子供を抱っこしてる時も、警察に捕まって牢屋に入れられてもタバコ吸ってる。
しまいにはご飯食べながらおかずにタバコ吸ってるから。
あんたバカなの?!って頭ひっぱたきたくなるくらいずっとタバコ吸ってる。最初にそこおさえておいてね。じゃないと気になって集中できないよ。
あと、トムのモデルはトニー・リップじゃなくて、本当は我らがこち亀の両さんこと、両津勘吉だと思う。たぶんあたってる。
だって完全にキャラが両さんと一致してたもの!
トムは一応イタリア人って設定だから、真っ黒まゆげがゲジゲジでつながってるってことはなかったけど。
がさつ、下品、大食いで豪傑、すぐにセコい事を考えて悪事を働く、サバイバル能力が異常なほど高くて頼りになる、そして人情に厚くいて人がいい。
途中で悪人を威嚇する時に、空に向かって鉄砲を打ったトムを見て「やっぱり両さんなのね!」って確信したからね。鳥肌立った。
やだもうこれなんか雰囲気そっくり。ちゃんと秋本先生に許可とってるのかしら?!
冗談はさておき。
グリーンブックのジャンルはコメディなだけあって、そこら中にシュールなギャグが散りばめられてたわ。
でも。最初のほうでトムのなまりがすごくて、その「なまり英語あるある」みたいな感じで笑わせに来てるんだけど、残念ながら英語力が足りずに何が面白いのかさっぱりわからなかった。
でも映画館は爆笑の渦だった。日本語で見てぇわ。せめて字幕。
観客席は白人だらけだったんだけど、その白人の観客が、黒人のドクターのことを「ナス」って揶揄するシーンで笑ってて、(あ、そこ笑っちゃうんだ。)って気になって仕方なかった。
実際、アメリカの死ぬほど恥ずべき黒歴史を白人の人たちはどんな気持ちで見てるのかしら。他人事かしら。聞いてまわればよかった。
黒人差別の社会下で、黒人と白人との間に生まれる友情を描くのに、白人がイタリア移民ってところが嫌味がなくていいわよね。
これがアメリカ白人だったら、正義感とか出してきてサムいことになりそう。トムの黒人差別の思想が変化していく様が純粋に感じられてよかったよ。
グリーンブックの中にはアダルトなシーンや、グロテスクな暴力シーンは出てこない。私の小学4年生の息子にも是非見せたいと思ったわ!
どんな道徳教育をするよりも、コメディで笑いながら歴史を学び、人種差別のくだらなさを知ることができる素晴らしい映画!
アメリカでは視聴年齢制限が今は13歳になってるんだけど、日本はないみたい。小学生でも安心して見れます。すごくおすすめです。
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